問題意識

フェノメナのとしです。
今回はいつもとはちょっと違ったお話しです。

UIデザインという仕事は基本的に受託型のお仕事です。
すでに形のある商品を売るのではなく、まだ形のないものを、先方様の(時には漠然とした)ニーズに合わせて作り上げていく仕事です。

UI・UXというのは、「無くても何とかなってしまう」、「無くても済む」と考えている人がまだまだ多いかも知れません。
「無くても済む」かも知れないことを考える(求めている)人は、「問題意識」がある人ということですね。

これはUI・UXに限ったことではありません。
世の中の多くのことは、「問題意識」を持った人たちによって顕在化され、解決の動きが始まると言っても過言ではないでしょう。
学校の勉強で先生の言うことをまじめに聞いているだけの人はテストの点数は良いかも知れませんが、「問題意識」を持てなければ、ノーベル賞を取るような人はその中から現われません。

UI・UXの仕事を手掛けている皆さんは、相手がどれほどの「問題意識」を持っているか、見極める目を持ちましょう。
とりあえずは「無くても済む」ことを、「問題意識」のない(または乏しい)人に正面からいくら力説しても、のれんに腕押しのことが多いと思います。
時には「直球」ではなく、「変化球」で勝負してみましょう。

そんなことを言っても「相手はみんなそんな人ばかりなんです」という声が聞こえてきそうですね。
そんな時は、自分は果たして十分な「問題意識」の持ち主なんだろうか、そう自問自答するうちに答えが見つかる時もありますよ。