Windows XPの登場により、WindowsアプリケーションのGUIデザインが多少複雑になりました。 元々Windows OSのGUIデザインはフレキシブルな仕組みが搭載されており、バー(ウィンド上部の帯)の色やウィンドゥの背景色、文字の色とサイズなど細かくWindowsのユーザーがカスタマイズできます(画面のプロパティによる)。XPでもこの柔軟性は継承されています。 一方でアプリケーション開発者(プログラマ)にもGUIデザインをカスタマイズする仕組みが提供されました。Manufestと称されるデザイン(スタイル)定義を行うスクリプトがこれにあたります。しかしながらVisual C .netなどのMicrosoft社の開発ツールを使ってアプリレーションを開発した場合、標準的な状態(何も設定しないと)ではGUIデザインパーツの多くはWindows XP風ではなく、Win2000までのカチッとしたデザインのものが表示されます。Microsoft社の定義ではこのカチッとしたデザインパーツを「Windowsのスタンダード」としているようです。
さらに、アプリケーションプログラミングの際には、個別のコントロール(ボタンなどのパーツ類)に対してSystem,Standard等デザインの個別指定ができます。つまり、XP OS上のアプリケーションであっても、プログラマーが同一画面内に自由に異なるGUIデザインのパーツを配置することが可能となります。
Windows XPにおいては、アプリケーション画面内のGUIデザイン要素は、完全にOSにより決定されている訳ではなく、アプリケーションプログラムの開発者がどのように指定するかで決定します。
また、Windows XP対応以前に開発されたプログラムであっても、上で述べたManufestを外部ファイルとして添付するだけでデザイン(スタイル)定義を行うことが可能で、設定した.manufestファイルをEXEと並べて配置するだけでXP上でも四角かったボタンを丸いデザインで表示することが可能となっています。 |