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UI上の文字サイズ?
挿し絵機器の外観デザインや画面デザインを行なう際、表示する文字サイズの決定に悩まされるようになりました。
ユーザビリティへの考慮を必要とされる機器では特に注意が必要です。
年輩の方からは、「この文字サイズはどういう基準で決定したのか?」という質問をされる機会が増えてきました。
新聞の活字が読みにくい方に対して、携帯機器上の文字をきちんと読めるようにするのはとても難しいと言わざる得ません。
特に画面で表示する文字は、使用するデバイスの性能や解像度、フォントの種類で視認性が変化するため、一概に基準を出せないのが現状です。

フェノメナエンターテインメントでは、「なんとなくの基準」で、下表のような基準でデザインを運用しています。
画面表示を行なう際の文字高さ(日本語/漢字混在)
ジャンル標 準最 小
携帯機器2.5mm2mm
事務機器3.5mm3mm
白物的家電製品4mm3.5mm
KIOSK端末4mm3.5mm
JISなどでなんらかの基準があれば「言い訳」もしやすいのですが、インターフェースに特化した的確なものがないため、感覚的に判断せざる得ません。
JIS内で「文字サイズのデザイン」に近いものとして、S0032「高齢者・障害者配慮設計指針―視覚表示物―日本語文字の最小可読文字サイズ推定方法」があります。
これをそのまま当てはめると文字サイズが大きくなりすぎて、一般的な機器のUIには使いづらい指針ですが一応の基準にはなります。

※JIS S0032の確認のために私たちが作成した「JIS S0032指針の文字サイズ推定ソフト(Windows OS用)」JIS Font Viewer をお試しいただけます。

 JIS Font Viewer のダウンロード・ページへ

※このJIS Font Viewer は、JIS規格を元にWindows上で各条件(年齢、距離、明るさ)での判別可能な最小フォントサイズでの文字列表示を行うユーティリティーです。
その他規格系で文字サイズに関係しているもに下記がありますのでJISのWebサイトからご参照ください。
・ISO 9241 Series : 視覚表示装置(VDTs)を用いるオフィス作業の人間工学的要求事項
・JIS Z8513 : 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―視覚表示装置の要求事項
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