産業用機器の分野でも急速にUIが

フェノメナのマーケティング担当のとしです。

仕事柄、常に世の中の変化をウォッチすることが欠かせなく、ここ数年は東京ビッグサイトの展示会場に月に2回ほどのペースで通い続けています。
見る分野は特定せず、あらゆる分野の展示会を見ることにしています。

2,3年前に、ある変化に気づきました。
産業用機器の世界でも「UI」という言葉が通じるようになってきたことです。
それまでは説明員の方に「使いやすい操作」というテーマで話しかけても、ほとんどの方には興味がありませんでした。必ずと言っていいほど、「これは専門のオペレーターが操作するのでそんなことは考える必要はないんですよ」という言葉が返ってきていました。

専門知識を持った人材の確保が難しくなってきたことや、スマホの急速な普及が影響しているのでしょう(産業用機器のオペレーターさんだって個人的にスマホを使っている)、最近ではほとんどの方がUIに関心を持って対応してくれます。

民生用機器の分野では、長い時間をかけて「UI」が浸透してきたように思います。
ずっと以前(液晶タッチパネルなど存在しなかった頃から)には、家電製品を中心に「使いやすい」ということが製品開発の大きなテーマの一つでした。そういったベースがある中で、ある時iPhoneが登場、あれよあれよという間にスマホが普及し、UIがごく当たり前のことになってしまいました。

産業用機器の分野ではその前段がなく、ある日突然「UI」が叫ばれるようになった感があります。開発技術者の方のご苦労は大変だと思います。
そして、民生用分野では以前からデザイナーさんの存在があり、UIについても当初は専門知識が無い中でもそれなりに考えることが出来たのですが、産業用機器の分野ではほとんどがデザイナーさんが存在しなかった分野ですから、「ある日突然」開発技術者が「UI」を考えなければならないという事になってしまったというのが現状のようです。

そういった方たちのお手伝いをしたいという想いから、弊社マツキヨがセミナーを始めました。
先日開催した際のある受講者の方の声です。
「組込みソフトのエンジニアですが、画面(UI)の設計も行なうようになったため、基礎知識を得るために参加しました」

次回開催の際には是非ご参加ください。お待ちしています

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フェノメナエンターテインメント株式会社