Photoshop CC以降のテキストにおける「アンチエイリアスの種類」

こんにちは。
フェノメナエンターテインメント デザイン担当の山男です。

WindowsやMacアプリケーションの画面デザインを行う場合、システムフォントを使うのであれば、Windowsならメイリオや游ゴシック、Macならヒラギノ角ゴやSan Francisco等を用いることになると思います。
しかし、Photoshopでこれらのフォントを選択してテキストを配置してみても、どうも実際のWindowsやMacで使われているフォントとは微妙に違って見えたりします。
人によっては気にならないかもしれないぐらいの違いですが、実際のアプリを想定して忠実に画面デザインを行おうとする際、またWindowsの標準的なUIで構築された画面をデザインしようとする際などには、この微妙な違いが「変な胡散臭さ」に繋がってしまったりすることもあります。

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恥ずかしながら今年に入るまで知らなかったのですが、Photoshop CCから文字の「アンチエイリアスの種類」に従来の なし / シャープ / 鮮明 / 強く / 滑らかに の他に、「Windows LCD」と「Windows」が追加されています。(Macでは「Mac LCD」と「Mac」)
「LCD」は「liquid crystal display」、つまり液晶ディスプレイ用の表示方式ということのようです。

私のWindows 10環境では、「Windows」より「Windows LCD」の方がシステムフォントに近い状態で表示されました。

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これらのテキストを更に拡大表示してみると、実はこんなことになっています。

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Photoshopの「Windows LCD」では黒のワントーンなのに対して、システムフォントはオレンジやら水色やら、何とも賑やかなことになっていて面食らいます。しかし、これを通常のサイズに戻してみると・・・

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ご覧の通り、まったく違和感の無い、むしろ柔らかく滑らかな文字に見えるのです。実はWindowsでは結構前からこのような表示が行われていたようですが、初めて知ったときは驚きました。
Photoshopの「Windows LCD」もかなりイイ線を行っているので、通常の画面デザインであれば全然問題無いレベルですが、さすがにこの表示方法までは再現されていないんですね。自力で再現できないか考えてみたこともありますが、ちょっと無理でした。

どなたか再現出来るアクションやプラグインをご存知の方が居ましたら、ご一報頂けると嬉しいです。

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